連続ツイート2019回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。
posted at 06:59:34
他者は自分を映す鏡である。人間の脳の中にもある、他人の情報と自分の情報を関連付けて(鏡のように)処理するミラーシステムは、他人の心の状態を推定する「心の理論」に関与していると考えられている。
posted at 07:01:03
ところで、他人の心を推定するという時に、二つの異なるアプローチが存在することに注目したい。第一は、共感である。相手がうれしい、かなしいという状態にあることの推定を、自分の中にもうれしい、かなしいという感情が生まれることで行うことである。
posted at 07:02:10
かなしんでいる人を見て自分の心の中にもかなしいという気持ちが生じる。ただし、その気持は、たしかに自分が感じているのであるが、自分に帰属しているのではない。その帰属先を相手に割り振ることで、相手の気持ちの推理とするのである。
posted at 07:03:24
共感を通した相手の気持ちの推理には、人を結びつける大切な役割がある。ともにかなしむ、あるいはよろこぶということは人間としてかけがえがない。一方で、共感を通して相手の気持ちを推理することには脆弱性もある。
posted at 07:04:45
共感を通した他者理解は、自分の心の中にない気持ちは推定できない。さらに、特定の感情をいだきやすい人は、相手にもそのような感情があるのではないかと思いがちである。そのことで、間違った他者理解をすることもある。
posted at 07:05:50
たとえば、嫉妬の感情をいだきやすい人は、他人の中にもそのような感情があるのではないかと思いがちである。一般に、さまざまな感情の重み付けは人によって異なり、自分の心の中の重み付けで相手を推理しようとする傾向がある。これは、共感を通したアプローチの限界である。
posted at 07:06:59
以上、連続ツイート2019回「共感を通した他者理解の可能性と限界」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。
posted at 07:07:40
RT @kenmogi: Cats paradise E. Series 9. This cat is enjoying leaf boarding, with a lovely flower on head. How the wind becomes green! pic.twitter.com/QAk1DDgi9r
posted at 07:12:13
言葉とは「正しさ」でなく、それぞれの「感覚」で話すものです。 「こういうふうに言ったほうがもっと伝わるのではないか?」 そういう質問をして、文法にとらわれない、けれども確実に伝わる英語をつくり出す工夫をしていいのです。 www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E9%A…
posted at 07:15:41
RT @toshi3636_1: 「茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2019回「共感を通した他者理解の可能性と限界」」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1077676
posted at 07:16:06