連続ツイート2004回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。
posted at 06:08:36
テストの自己採点などで、自分の欠点がわかったら、それを学習のためのフィードバックに使えばいい。誤差信号を減らす方向に調整すれば、自分のシステムを向上させることができる。それを繰り返しやることで、パフォーマンスを向上させることができる。
posted at 06:09:46
誤差信号の減少という教師あり学習は、まさに人工知能がやっていることで、彼らはそれを何千回何万回とくりかえして、機能を高度化している。もともとは人間の脳にインスパイアされたメカニズムなのに、人間の方がかえってそれをできていない。
posted at 06:10:56
人間が誤差信号をうまく使えないのは、他人との比較や劣等感といった余計なことを考えるからである。ただ単に、自分のパフォーマンスを上げるために有益な情報だととらえればいいのに、ダメだ、あいつに負けているなどと解釈し、結果として誤差信号を否定したり無視したりすることもある。
posted at 06:12:14
成績の悪い人ほど自分の能力を課題評価する傾向にあるという有名なダニング=クルーガー効果は、まさに誤差信号の虫の結果である。逆に、成績の良い人ほど自分の能力の評価において慎重であるということは、それだけ誤差信号を素直に受け入れる態度を持っていることを意味する。
posted at 06:13:33
自分に欠点があったり、足りないところがあるという認識を、劣等感やその裏返しの自信過剰に結びつけるのではなく、学習のための重要な情報としてとらえること。これは、特に初等教育において子どもたちに伝えるべき、とても大切なポイントであるが、それが十分になされていない。
posted at 06:15:14
成績や通知表の構造がダメなのである(これは日本だけでなく諸外国でも同じである)。成績で人を「格付け」するのではなく、学習のための情報をフィードバックするという思想でつくれば、成績や通知表の表現方法は変わってくるはずだ。
posted at 06:16:14
以上、連続ツイート2004回「成績のためでなく、学習のフィードバックのための信号としてテストを使うこと」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。
posted at 06:16:54
Handel Concerto Grosso Op. 6, No. 2 IV. Allegro ma non troppoいいね!
posted at 06:17:11
RT @toshi3636_1: 「茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2004回「成績のためでなく、学習のフィードバックのための信号としてテストを使うこと」」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1072288
posted at 06:19:51
RT @kenmogi: Cats paradise D. Series 1. The cat loves butterflies, and shows kindness by presenting a flower loved by them. What harmony! pic.twitter.com/mxni7OD1N3
posted at 06:27:11
RT @kenmogi: Test results must be primarily used to provide error signals for further learning, rather than judging people with grades.
posted at 06:27:18
99人には有効でも、たった1人には不便このうえないことがあります。 www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E9%A…
posted at 06:31:27
たった一枚の絵をずっと眺めることで、深掘りできる世界がある。その長時間の探索に耐えることができるのが名作の奥行きである。
posted at 06:35:04