起きてすぐ、トイレで内田百閒を読む朝。
posted at 07:16:16
連続ツイート１６８３回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、観察（observation）です。
posted at 08:39:38
今朝、トイレで内田百閒の『阿房列車』（マイ・ヘビーローテーション・ブック）を読んでいたら、平山山系くん（ヒマラヤ山系のだじゃれ）が出てきて、平山くんが、相変わらずあーだのうーだの要領を得ない。しかし、だから内田百閒先生の旅のおともにふさわしいのだと思った。
posted at 08:41:07
内田百閒先生は、漱石のお弟子さんであり、頭脳明晰、該博にして、味にうるさい。こだわりがある。そんな百閒先生と、あーうーと要領を得ない平山山系くんが一緒に旅しているからこそ、味わいも出るし、またバランスがいい。
posted at 08:43:00
たとえば、百閒先生は、列車の乗り継ぎの時に、駅員が「急いでください」と言っても、絶対に走らない。他の客がみんな走っていても、走らない。悠然と歩いて、目の前で列車が行ってしまうと、さあたいへん。ご機嫌を損ねて、次の列車まで何時間も待つといって、ベンチに座って動かない。
posted at 08:44:15
そんな時に、走りましょうとか、何か買ってきましょうかとか、要するに世間の常識にしたがって動くのが平山山系くんで、平山くんがいないと、百閒先生も機能しない。つまり、賢いのだが狭いから、平山くんがアシストしないとダメなのである。
posted at 08:45:14
そんなことを書いていると、シャーロック・ホームズとワトソンの関係を思い出す。シャーロックはワトソンのことをいつも足りないと馬鹿にしている。しかし、シャーロックは逆に偏屈で狭いので、ワトソンがいないと機能しない。
posted at 08:45:55
百閒先生にとっての平山山系君、シャーロックにとってのワトソン君を、英語で言えばsidekickということになるのだろうが、とにかく、main characterはsidekickがあって初めてバランスがとれるのであって、そうでないとそもそも機能しない。
posted at 08:47:17
ところで、人工知能はsingularityで人類の知性を超えるが、それはスーパーサヴァンのようなもので、鋭いが狭いだろう。すると、人類は人工知能のsidekickとなってその機能をアシストするという道があるように思う。『阿房列車』や『シャーロック』を研究すべし。
posted at 08:48:42
以上、連続ツイート１６８３回「人類は人工知能のsidekick」をテーマに、７つのツイートをお届けしました。
posted at 08:49:21
人類は人工知能のsidekick www.facebook.com/kenichiromogiq…
posted at 08:51:24
RT @toshi3636_1: 「茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第1683回「人類は人工知能のsidekick」」をトゥギャりました。 togetter.com/li/914774
posted at 08:53:35
RT @kenmogi: The future job description for humans might be playing "sidekick" for post-Singularity artificial intelligence systems.
posted at 08:53:53
「社員をうつ病にする方法」を、劣悪な雇用慣行を批判するコメディとして書くならまだ成立する可能性があると思うけど、まさかガチで肯定的に書く人がいるとは思わなかった。酷いな。まさに、笑えない。 www.asahi.com/articles/ASHDK…
posted at 08:56:37
ウェーイ！！！、まだ見てくれているんだね。ありがと。延岡のいい記念になりました。延岡好き。 twitter.com/kipchin_2nd00/…
posted at 08:57:30
このところの与党と野党の関係を見ていると、与党が（評価、是非は人それぞれだけど）具体的な提案をして、野党が批判、反対するという、ちょうど作家と批評家の関係に近いものになっている。野党も作家にならないと、対抗するのは難しいと思う。
posted at 09:05:22